【大塚角満の熱血パズドラ部!】第105回『フロストデビルは、今日も元気だった』

2012-12-07 12:21 投稿

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●フロストデビルは、今日も元気だった

前回の続き。

スペシャルダンジョン“水の天空龍(回復無し)”に出現するというナゾの生物“クラーケン”を捕獲するために、川口探検隊ばりの気合をもってこれに挑むことになった熱血パズドラ部のふたり。俺は、目黒がリーダーにしているネプチューン(水属性ダメージを半減)を助っ人に、一方の目黒は俺のリーダーである大樹の精霊アルラウネ(大回復)を助っ人に選び、水の怪物ひしめくダンジョンに潜って行ったのだった--。

そして、第1階層。いきなり目黒の悲鳴がこだまする。

目黒:さあいきまっせ~~~…………って、あっ!!
大塚:!!
目黒:ちょ! まっ!!
大塚:!?
目黒:……ぐはっ! がふ!!!
大塚:(1回戦からうるせーな)
目黒:えええええ!? マジっすか……。
大塚:(ちんだか)
目黒:ちんだ……。

どうやら第1階層から恐怖の“フロストデビル軍団”にいいようにボコられて、何もできぬまま三途の川を渡らされたらしい。俺はすべてを察し、「あーあ……。あいつらに出会っちゃったか」と同情した。

じつは、この水の天空龍というダンジョンで遭遇するもっとも恐ろしい事象は、中ボスの氷塊龍プレシオスでもなく、第9階層のセイレーン2体でもなく、なんとゾロゾロと連れ立って現れる“ザコ・オブ・ザコ”、フロストデビルなのである。

フロストデビル単体の能力は、ぶっちゃけ大したことはない。なんたって、ザコ・オブ・ザコだからな。しかし、こいつがひとたび4体、5体と群れをなして襲ってきたときの戦闘力は凄まじく、アフリカゾウすらペロリと平らげてしまう戦慄のグンタイアリを思わせるものがある。何が恐ろしいかって、こいつらの攻撃ターンはなんと最小の“1”で、仕留めそこなったら最後、

ガンッ!
ガンッッ!!
ガンッッッ!!!
ガンッッッッ!!!!
ガンッッッッッ!!!!!

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ってな具合に問答無用の連続攻撃の雨にさらされて、アッと言う間に葬られてしまうのだ。なんとなく、「あ!! ゴキブリだ!!」と天敵ゴッキーを発見してブチ切れて追いかけまわし、でもどうにも仕留めきれなくてハァハァと荒い息をついていたところに、取り逃がしたゴキブリが仲間の増援を頼んで5匹連れ立って報復にきた……というシーンを想起させるものがある。

まあそれはいいや。

とにかくフロストデビルの猛攻に遭い、目黒はあえなくダンジョンの入り口で叩き潰されてしまったのでした。

「う……>< くっ…………」

さすがの目黒も、完敗のショックで言葉を失っている。それを尻目に、絶好調の俺はやすやすと氷塊龍プレシオスを突破し、ダンジョンの後半戦に突入していた。

「ふふ~ん♪ やっぱり水属性のダンジョンは余裕だな。やられる気がせんわ」

自然と、デリカシーのない言葉が口を突く。そんな俺に、突如目黒が噛み付いてきた。

「……ちょっと大塚さん!!」

目は怒りの色に染まり、裂けた口が耳まで届きそうになっている。しかし俺は意に介さず、「ん?」と感情のない声で応じた。そんな俺に、目黒がとんでもないことを言う。

「……俺がやられたの、どう考えても大塚さんのアルラウネのせいっすよ!! よくよく見たらこのアルラウネ、まだレベル44じゃないっすか!! 中途半端すぎる!!! 回復量がぜんぜん足りません!!!」

人のせいキターーーーーーーーー!!!!! よく言うわ!!! 今度は俺が、目黒に噛み付く。

「何言ってやがる!!! 同じようなメンバーでやってる俺は、超順調にダンジョンの後半まできてるぞ!! おまえのほかのメンツがダメなんだ!! 俺のアルラウネちゃんのせいにすんじゃねえ!!!」

俺の進撃は止まらず、我がプラントアーミーズはダンジョンの第8階層まで来ていた。しかし、目的のクラーケン(……なんか目的忘れるところだったがw)は現れてくれず、代わりに問題のフロストデビル軍団が勢揃い。

こやつらを前に、俺は目黒に宣言した。

「ほら、こいつらだろ? 目黒がやられたのは。こんなの、パーティーメンバーがよければなんの問題もないんだよ。見てろよぉ~~~……うりゃ!!」

しかし。

ガンッ!
ガンッッ!!
ガンッッッ!!!
ガンッッッッ!!!!
ガンッッッッッ!!!!!

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「・・・・・・・・・・・」(俺)

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」(目黒)

ふたりは無表情で見つめ合い、そっとスマホを横に置いて、静かな昼飯の続きに入ったのだった……。

おしまい……。

■書名:大塚角満の熱血パズドラ部
■発売:2012年9月20日
■価格:998円[税込]
■体裁:モノクロ272ページ

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大塚角満(おおつか・かどまん)……週刊ファミ通、ファミ通コンテンツ企画部副編集長。編集業務のかたわら、執筆活動を精力的にこなしており、多数の連載記事を持つ。著書に、『モンスターハンター』シリーズのプレイ日記をまとめた『逆鱗日和』シリーズが9作、『ダークソウル』のプレイ日記をまとめた『折れてたまるか!』シリーズが2作品ある。現在、ファミ通.com上でブログ“大塚角満のゲームを読む”、“『ドラゴンズドグマ』で暮らす”、アメーバブログで“大塚角満のブログ”などを連載中
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パズル&ドラゴンズ

対応機種iOS/Android
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ジャンルRPG/パズル
メーカーガンホー・オンライン・エンターテイメント
公式サイトhttps://pad.gungho.jp/
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